漫画よみメモ!

主に漫画についてまとめています。

理想の相手が、運命の人とは限らないと教えてくれる映画 『理想の彼氏』

理想の旦那と結婚し、2人の子どもにもめぐまれ幸せな人生を送っていたサンディ。
自分が最愛と思っていた旦那の浮気が発覚。サンディは離婚し、シングルマザーとなりました。

 

 目次

 

『理想の彼氏』のあらすじ

 

サンディは心機一転、ニューヨークに移り住み仕事を探したり、シングルマザーでも立派に自立していけるよう護身術の教室に通ったりする日々。
ある日、しっかりとした学歴を持ちながらもアルバイトをして暮らしている若いアラムと出会う。

サンディの理想のタイプと、アラムは違っていましたが、彼に子守を頼んだりしているうちにアラムの不器用な性格や優しいところに惹かれていきます。
アラムまた、サンディを1人の女性として愛し、彼女との将来も考えるようになっていきます。
しかしあることがきっかけで、2人は別々の道を歩むことに。そして、再び2人が出会い、改めてお互いの気持ちを通わせていきます。

シングルマザーの強さと弱さ

浮気をした旦那と離婚してから、サンディはとてもアクティブに動き始めます。
まず、旦那と過ごした家を捨て、新たに住む部屋を確保。そして、大都会で女性でも強く生きていけるよう護身術のクラスを受講したり、経済的にも自立できるよう仕事を探したりして日々奮闘します。2人の子どもを抱えながら、大都会で暮らしていくための女性の強さを垣間見ることができます。

しかしそれは、痛々しくも見えます。虚勢を張って生きているため、ふとした瞬間に弱さを隠しきれなくなってしまうのです。
映画中盤では、サンディが誰に頼ることもなく1人で頑張る辛さが一気にあふれだすシーンがあります。
女性の持つ強さ、そして儚さが 『理想の彼氏』で見所です。 

理想と現実のちぐはぐさ

旦那と離婚してから、新しい部屋を借り仕事を始めて生活にも徐々に慣れてきたとき、友人から「旦那もいないのだからサンディも1人の女性として彼氏くらい作ったら」と進言されます。
そして、女性として成熟したサンディに見合う素晴らしい経歴を持つ男性を紹介されるのです。
しかし、その男性は、サンディのこれまでの男性の経歴とは違い「素敵」ではありませんでした。

男性とのデートを終え帰宅したとき、家で待っていてくれたのは子守を頼んだ優しいアラム。サンディは、彼に癒されていきます。
これまでの理想の男性とは違うタイプに惹かれたり、恋愛が進んでいくということは誰にでも経験のあることだと思います。
この理想と現実のちぐはぐさが、『理想の彼氏』の人間臭く面白いところです。

大人な女性の魅力満点なデート

サンディの理想とは違うアラム。彼への気持ちに、サンディは気づきます。やがて、サンディは、アラムと付き合い始めます。

誰かと付き合い始めたとき、何気ない生活に幸せや充実感を見出していく気持ちはとても共感できます。
また、サンディの大人な女性の色気や雰囲気を醸し出し、何とも言えない妖艶な女性の魅力にうっとりさせられます。
特にアラムの友だちの、つまらない演劇発表会の感想を求められたときのサンディの返しや、その打ち上げに参加したとき「ありえない場所での経験」を友だち同士で教えあうというシーンがとてもおすすめです。

元旦那にぶつける魂の言葉

サンディは元旦那にぶつけようと思っていた言葉があるのですが、いざ目の前にすると言葉にすることができません。

それは結婚生活をしているときからの呪縛のようなもので、言いたいことを言えない歯がゆさや苦しさ、悔しさがサンディの表情から痛いほど伝わってきます。
その状況で、アラムがサンディからの言葉を引き出していくシーンは、見えない呪縛から解放されていくような清々しさを感じさせます。
元旦那はサンディの言葉や態度に圧倒され、逃げるように部屋を出ていきます。
そのあとのサンディの顔は、解放感と達成感に満ちたもので、観ていてとても気持ちが良いです。 

それぞれの道と2人の変わらない気持ち

サンディとアラムの交際はとても順調でした。そして、サンディのお腹にアラムの子どもが宿るのですが、それは生まれることのない命でした。

その出来事がきっかけで、サンディは改めてアラムとの不釣り合いな事実を痛感するのです。

そして、2人は別れ別々の道を歩み始めます。サンディは、仕事でのキャリアを積んでいきます。一方、アラムは世界を見て回る旅にでるのです。それは、2人が付き合っていた時にサンディに勧められたことでした。
月日が流れ、それぞれに成長した2人が再会したとき一目でお互いの気持ちを通わせるのです。たくさんの言葉を交わすこともなく、アイコンタクトで分かりあえている2人の表情がとても素敵です。
『理想の彼氏』は、恋は年の差や理想とは関係なく始まるのだと教えてくれる作品だと思います。






ページ上部へ