漫画よみメモ!

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人生のまわり道を求めて「ボンジュール、アン」

映画「ボンジュール、アン」は、人生の岐路に佇むひとりの女性の姿を映し出した映画になっています。監督自身の人生を投影したヒロインを、伴野朗監督の映画「落陽」にも出演したことがあるダイアン・レインが演じています。


随所に散りばめられたレストランでの豪華絢爛なディナーメニューやフランスのコート・ダジュール各地の名所の映像が美しいです。

道に迷ってしまった主人公が最期に選ぶ選択肢には、誰しもが共感できるはずです。  

映画「ボンジュール、アン」の着想は、自らのルーツを描くこと

美しく成長した娘と社会 的な成功を収めた夫のあいだに挟まれている、ひとりの女性の物足りなさや孤独感が伝わってくる映画になっています。

そこには地位や名声以上に大切にしているものを感じました。

それは、自分の好きなことをどこまででも追いかけていくことと、自分の仕事に取り組む姿勢にプライドを持つこと。その二つが大切なのかもしれません。  

エレノア・コッポラ監督自身も夫フランシス・フォード・コッポラと娘ソフィア・コッポラという家族を持っています。息子ロマン・コッポラもミュージックビデオの監督。甥は俳優のニコラス・ケイジ。

強烈な個性に囲まれながらも、地道なドキュメンタリー映画の創作活動を続けています。

しっかりとした軸を持ちたいと思いつつ揺れる女性を描いた「ボンジュール、アン」は、エレノア・コッポラ自身の体験から来ているのかもしれません。

 

フランシス・フォード・コッポラ監督作品

 

ソフィア・コッポラ監督作品

エレノア・コッポラ監督作品

 

 

 

 

 

「ボンジュール、アン」を見て思う、時には寄り道もいいかも

平凡な毎日の繰り返しに退屈している主人公 のアンの前に、アルノー・ヴィアールが演じる魅力的な中年男性ジャックが颯爽と登場するシーンが印象的。

きっかけひとつで人生は変わっていくことが伝わってきます。

カンヌからパリへの道のりは車でもわずかながらの7時間の旅ですが、レストランや名所観光などの寄り道を楽しむことを味わっていきます。

長い人生の中では時には立ち止まって周りの風景を見渡すことも大切なのかもしれません。

1979年に世界遺産に登録されたことでも有名なサント・マドレーヌ大聖堂で物語は過去へと向かっていきます。  

人生の再スタートはいつからでも始められる

自分らしく生きていくことの大切さが伝わってくる旅の終わりにヒロインが見せた表情が印象的。「ボンジュール、アン」という映画を見た人たちの心の中で生 き続けていくはずです。

過去を乗り越えていくことで、自分自身も成長していく。

何か新しいことにチャレンジするのに遅すぎることはないはずだと、スクリーンの中からメッセージを発しています。

80歳を超えて長編映画デビューを果たしたエレノア・コッポラ監督に迷いや戸惑いは微塵も感じられず、自分自身の作品の中で与えられたチャンスを活かすことを教えてくれました。

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