ハリウッドの思う壺

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おすすめ貴族映画。キーラ・ナイトレイ「ある公爵夫人の生涯」

第81回アカデミー賞衣装デザイン賞、美受賞にノミネートされた「ある公爵夫人の生涯」。故ダイアナ妃のご先祖様に焦点をあてた作品です。


主演女優にはキーラ・ナイトレイ。

大変華やかな貴族社会に豪華な衣装も必見ですが、夫婦共に不倫に興じ、その後の心情の変化も見どころです。

キーラ・ナイトレイ出演作品

愛のない生活を送っているジョージアナ・スペンサー

ジョージアナ・スペンサーは「ある公爵夫人の生涯」の主役。18世紀後半のイギリスの貴族、デヴォンシャー公爵の夫人です。

17歳でデヴォンシャー公爵の元に嫁いだジョージアナ・スペンサーは、貴族社会でも高位。とても美しい女性だったので、社交界の華として注目を浴びていました。

ファッションは英国最先端。他の貴族の女性達は、みんなジョージアナ・スペンサーを見本としていました。

ジョージアナ・スペンサーのファッション

高く盛った髪には、さらに羽飾りや装飾品。ジョージアナのファッションは、大変華やか。

貴族の男性や貴婦人は彼女を絶賛します。

 

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(出典:「ある公爵夫人の生涯」)

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(出典:「ある公爵夫人の生涯」)

しかし、夫のデヴォンシャー公爵はとても冷めていました。デヴォンシャー公爵は自分の興味がある事には大変打ち込む性格でしたが、妻のジョージアナに求めたのはあくまで夫に献身的に尽くす女性。

デヴォンシャー公爵からすれば、妻のジョージアナは家を継ぐ為の子作りの道具でした。

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(出典:「ある公爵夫人の生涯」)

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(出典:「ある公爵夫人の生涯」)

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(出典:「ある公爵夫人の生涯」)

結婚当初は冷たいデヴォンシャー公爵にジョージアナは我慢します。しかし、若く美しい彼女にそんな生活はずっと我慢はできませんでした。

このシーンは、若い女性を好み、家を継ぐための男児を望む男というのは、どこの国でもおなじなんだなと思わせます。

また、「ある公爵夫人の生涯」は華やかな社交界だけでなく、ジョージアナやデヴォンシャー公爵に心の闇は垣間見られます。イギリス社交界が華やかであればあるほどその闇の深さがより際立つので、演出の面でもうならされます。 

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男女の身分差は英国でも鮮明

日本に比べて英国の方が女性の立場が高いと思う方も多いかもしれません、しかし、貴族社会という封建的な時代は、日本以上に女性の地位は低かったのです。

例えば、デヴォンシャー公爵は、ジョージアナが家を継ぐ男児をなかなか産めないのことにいら立ち、冷たく接するようになります。

しかし、女の子にしかジョージアナは恵まれません。デヴォンシャー公爵を振り向かせるためにいろんな努力をしたのですが……。

しかし、ジョージアナの努力や男児に恵まれない悲しみなどデヴォンシャー公爵は考えようとしません。デヴォンシャー公爵は男の子ができない事に苛立ちを募らせていきます。

愛人をつくるデヴォンシャー公爵

信じられないことに、デヴォンシャー公爵は愛人を自分の館に住まわせます。さらに耳を疑うのがデヴォンシャー公爵の愛人は、ジョージアナの友人だったのです。

彼女の名前はエリザベス。弱小貴族の女性で、子持ちです。エリザベスは夫から暴力を受けてきました。ジョージアナはそのことには同情的で、友人を憎みきれず苦しむことになります。

まったくジョージアナの尊厳を無視したデヴォンシャー公爵の行為。女性の立場が高そうな英国でも、昔の貴族社会はこんなのだったのです。

しかし、さすがに正妻と愛人が同じ館に住むのはありえないことです。西洋貴族が出てくる映画でもこのようなシチュエーションは見たことがありません。

最後にジョージアナはデヴォンシャー公爵に激怒しますが、正妻と愛人が同じ館に住むスタイルを変えることはありませんでした。

ジョージアナの反撃!私も愛人を作る!

結婚当初から愛のないデヴォンシャー公爵。しかし、そんな男であっても夫の不倫をジョージアナは許せません。デヴォンシャー公爵を憎みながらも子作りには励まなくてはいけないのが貴族女性の哀しいところ。ようやく男の子に恵まれました。

男の子を無事出産すると、ジョージアナは社交界で地位を高めいきます。ついには、夫への腹いせのよう、ジョージアナもも愛人を作ってしまいました。

そして、愛人の子を妊娠!今まで興味を示さなかったデヴォンシャー公爵も、さすがにこのことには愕然。妻が愛人の子を妊娠したことでプライドが傷つけられたり、貴族社会の一員として体裁を気にしたことももちろんありますが、このときはじめてデヴォンシャー公爵はジョージアナが自分の妻であったことを自覚。また、ジョージアナもデヴォンシャー公爵が自分の夫だったことを身に染みて分かった瞬間でもありました。

愛人の子との別れと夫の変化

 

東洋だと、女性が愛人を作るということがタブーな雰囲気。ジョージアナのように公然の秘密として愛人との生活を楽しむということはできなかったでしょう。また、国によっては女性の浮気は重い刑罰にかけられる可能性もあります。

しかし、ジョージアナの場合、出産を許されます。ただ、その子とは別れなければなりませんでした。

生んだ子との別れを悲しむジョージアナを見て、デヴォンシャー公爵の心に変化が生まれます。ジョージアナをここまで追い込んだとおいことを。初めて自覚したのです。

それ以降、デヴォンシャー公爵は冷めた夫ではなくなりました。ジョージアナの愛を感じるようになったのです。

ジョージアナとデヴォンシャー公爵の二人の距離の詰め方はそれはとてもぎこちないものでした。しかし、二人がこれまでの冷めた結婚生活をあたらめ努力しようとしているのがよく伝わってきました。

紆余曲折ありがならジョージアナとデヴォンシャー公爵はお互いに愛を感じられるようになりました。「ある公爵夫人の生涯」を視ていた視聴者もホッとできる瞬間となりました。

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