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おすすめ宮廷映画「マリー・アントワネットに別れを告げて」

「マリー・アントワネットに別れを告げて」の主役はシドニー・ラボルド。王妃マリー・アントワネットに仕える朗読係です。

マリー・アントワネットに別れを告げて概要

王妃マリー・アントワネットを主役とした映画や小説は多く、豪華と悲劇の詰め合わせが常ですが、「マリー・アントワネットに別れを告げて」は朗読係のシドニー・ラボルドの目を通してのベルサイユ宮殿の様子が映し出されています。

「マリー・アントワネットに別れを告げて」の時代は、フランス革命直前直後です。宮廷につかえる裏方の人々の目を通した裏のベルサイユを覗くことができます。


シドニーの純粋無垢さ

王妃マリー・アントワネットの朗読係として働くシドニーは、王妃に命令を受け用事をこなしたり、朗読をしたりすることに喜びを感じていました。しかし、慕っていた王妃にシドニーは裏切られてしまうのです。

普通の貴族映画と違って地味

「マリー・アントワネットに別れを告げて」には、下級の下級の侍女や侍従がたくさん出てきます。また、歴史映画に出てくる貴族は決まってカツラを付け、豪華な衣装に身を包んでいますが、「マリー・アントワネットに別れを告げて」では、カツラもつけていない貴族や夫人達が登場し、非常に地味な印象を受けます。

ベルサイユの裏側を写した「マリー・アントワネットに別れを告げて」では、登場人物が皆裏方。夜は、数本のろうそくの明かりしかなく、人の顔の区別すら困難です。寝間着を付けた貴族も贅沢とは程遠い姿。

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ベルサイユの裏側は品が無い

また、王妃に使える人達の品のなさも「マリー・アントワネットに別れを告げて」では見ることができます。表の世界は華やかであっても、裏側は貧相で、華やかさを誇ったベルサイユが徐々に落ちぶれていっていく様子が体感できます。また革命の足音が着々と大きくなっていることも「マリー・アントワネットに別れを告げて」を見ていると感じるでしょう。

これまで、華やかな貴族映画ばかり見て来た方は、「マリー・アントワネットに別れを告げて」を見たらヴェルサイユのイメージが根底からひっくり返ってしまうはずです。

フランス革命勃発!隣国に夜逃げする貴族たち

ついにフランス革命が勃発。ベルサイユは兵士や民衆に取り囲まれめちゃくちゃに。

館を捨てて隣国に夜逃げする貴族が続出します。残っている貴族にも余裕が無く、王や王妃がベルサイユ宮殿を歩いていても、気を使えません。頭の中は、「自分も逃げた方がいいのか?だったら、いつ逃げよう?」王妃の仕える貴族の女性達も、王妃の私物を盗んで逃げていきます。

その様子は純粋なシドニーにもダメージを与えます。憧れてていた貴族が、有事になればこんな下品になってしまうとは。

フランス革命の波が日々大きくなるにつれて、王妃も精神もボロボロになりヒステリックになってきます。本当は王妃であってもフランスから逃げたいと思っているのです。

「マリー・アントワネットに別れを告げて」ではく「不安」が上手に表現されていて、貴族達の乱れた行動や、革命の恐ろしさもよく表していました。

身代わり命令に背けないシドニー

王妃マリー・アントワネットには愛人と言われる人がいました。それが、ポリニャック夫人です。

王妃に愛を注がれたポリニャック夫人ですが、フランス革命が酷くなると亡命を決意します。王妃は悲しみながらも亡命に手を貸すことに。

王妃はシドニーにポリニャック夫人の身代わりとなり、革命下における暴徒から彼女を守るよう命じます。

それは、死ねと言っているようなもの。

しかし、シドニーはそれでも王妃を敬愛し、酷い身代わり命令に背くことができません。王妃もシドニーの純粋な気持ちが分かっていて、シドニーに命令したのでした。

シドニーは悲しい結末を迎えてしまいます。

豪華衣装が余りのも悲しい

シドニーはポリニャック夫人の華やかな衣装を着て身代わりとなります。その姿は、他の他の侍女が気づかずにお辞儀をしてしまうほど。しかし、この豪華な衣装がシドニーの人生で最初で最後になります。

 まとめ

「マリー・アントワネットに別れを告げて」はフィクションですが、実際のフランス革命の時にも、シドニーのように貴族に利用された人はいたのではないでしょうか。

「マリー・アントワネットに別れを告げて」のラストの豪華衣装は、豪華であればある程王や貴族の証に厳かな権威はもはやなく、ただの民衆の敵でしかないと思い知らされました。

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